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釧路の海鮮グルメ完全ガイド

旬の魚介と楽しみ方

日本有数の漁獲量を誇る釧路港。サンマ、シシャモ、カニ、ウニなど季節ごとの旬の魚介と、新鮮な海鮮を楽しめるスポットを紹介します。

釧路港で水揚げされる新鮮な魚介類、エビ・カニ・サンマなど旬の海鮮グルメ
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編集部
くしろポータル編集部

釧路市・釧路町在住の編集部が一次情報・公的機関データをもとに執筆。編集方針

この記事のポイント

  • 1日本有数の水揚げ量を誇る釧路港、サンマ・花咲ガニ・ウニ・シシャモなど四季折々の旬の魚介が揃う
  • 2春はトキシラズ・ウニ、夏は花咲ガニ・ツブ貝、秋はサンマ刺身、冬は毛ガニ・タラと年中異なる絶品
  • 3和商市場・フィッシャーマンズワーフMOO・市内の海鮮居酒屋が主な楽しみ方、朝の市場が活気◎

釧路が誇る豊かな海の幸

釧路港は北海道有数の水揚げ量を誇る漁港で、太平洋の豊かな漁場に恵まれています。サンマ、シシャモ、タラ、ホッケ、イカなどの魚類に加え、花咲ガニ、毛ガニ、ウニ、ホタテといった高級食材も豊富に水揚げされます。四季を通じて異なる旬の味覚を楽しめるのが釧路の大きな魅力で、釧路の食のイベントも盛んに開催されています。

釧路沖は寒流の親潮と暖流の黒潮がぶつかる潮目に位置しており、プランクトンが豊富で魚介が育つ絶好の漁場です。同じ種類の魚でも釧路近海で獲れたものは身が締まり脂の質が良い、と地元の料理人や漁師が口を揃えるのはこの環境ゆえ。朝に水揚げされた魚がその日のうちに市場や飲食店の店頭に並ぶスピード感も、産地ならではの強みです。

水揚げの規模だけでなく、加工・流通の体制が整っていることも釧路の海鮮文化を支えています。市場・港湾の周辺には水産加工場や鮮魚仲卸が集積しており、刺身用の鮮度を保ったまま市内の飲食店や全国の小売へと送り出されています。観光客がふらりと訪れた和商市場で「今朝の水揚げです」と紹介される魚が並ぶのは、こうした産業基盤があるからこそです。

春(4〜6月)の旬:トキシラズとウニの始まり

春の釧路は雪解けとともに漁が本格化し、トキシラズ(時鮭)が市場に並び始めます。秋の遡上前、回遊中に獲れる若い鮭で、脂の乗りが抜群。塩焼きはもちろん、ルイベ(凍らせた刺身)や西京焼きとしても親しまれており、贈答用としても人気が高い高級魚です。

エゾバフンウニも道東を代表する春〜夏の食材です。ウニは産地によって漁期が異なり、根室・厚岸沿岸では初夏から夏(6〜8月頃)に旬を迎えるエリアがある一方、釧路町の昆布森産は秋〜冬(10〜12月頃)が漁期。市内の寿司店や海鮮丼店では、季節と仕入れに応じてミョウバンを使わない塩水ウニや産地違いのウニを提供する店もあり、産地でしか味わえない雑味のない後味を体験できます。

このほか春先には毛ガニも美味しい時期を迎えます。釧路港・根室港のほか、近隣の厚岸・浜中エリアで漁獲される毛ガニは身入りが良く、塩茹でや甲羅酒として楽しまれます。ホッキ貝も春に肉厚さがピークを迎える貝で、刺身・寿司・バター焼きとさまざまな調理法に対応する万能食材です。

夏〜初秋(7〜9月)の旬:花咲ガニと活イカ

夏から初秋にかけての主役が花咲ガニです。根室半島沿岸を中心に漁獲される花咲ガニは、漁期が短く流通量も限られるため「幻のカニ」と呼ばれることもあります。タラバガニに近い系統の大型カニで、濃厚な味噌と甘みのある身が特徴。塩茹でや焼きガニも美味しいですが、釧路・根室では味噌汁仕立ての「鉄砲汁」が定番で、二日酔いの朝にも染み渡る一杯として地元民に愛されています。

夏はイカも旬を迎えます。スルメイカは身が厚くなり、透き通った刺身の美しさは産地ならでは。活イカを扱う寿司店や海鮮居酒屋では、まだ動いているイカをその場でさばいて刺身にする「活造り」が楽しめます。コリコリとした食感と独特の甘みは、産地ならではの贅沢です。

ツブ貝も夏が旬。大ぶりのツブを殻ごと焼いて醤油バターで仕上げる「つぶ焼き」は、釧路の海鮮居酒屋で必ず注文したい一品です。さらに、ホタテ・カキ・ホヤといった貝類も道東各地から集まり、夏の海鮮居酒屋を彩ります。8月後半からは早採れのサンマも入荷し始め、秋の本格シーズンへとつながっていきます。

秋(9〜11月)の旬:サンマとイクラの黄金期

秋の釧路は、サンマの水揚げで活気づきます。釧路港は全国有数のサンマ水揚げ拠点であり、8月の漁解禁から9月以降にかけて、脂をたっぷりと蓄えた大型のサンマが連日水揚げされます。鮮度抜群のサンマを刺身で食べられるのは産地ならではの特権で、青魚の概念を覆すような上品な旨みが口の中に広がります。

塩焼きで食べる際は、大根おろしと一緒に。脂が落ちた焼き目の香ばしさと、ふっくらとした身の組み合わせは、秋の食卓の王道です。市場の食堂やフィッシャーマンズワーフMOO周辺の店では、水揚げ当日のサンマを使った定食が並び、観光客にも親しまれています。

サンマと並ぶ秋の主役が、秋鮭とイクラです。河口に遡上してくる秋鮭から取り出した卵を醤油に漬け込んだ「いくらの醤油漬け」は、釧路土産の人気No.1ともいわれる存在。和商市場の鮮魚店や水産加工店では、200gあたり2,500〜4,000円程度で生いくらの醤油漬けが販売され、冷凍便で全国へ発送できます。秋鮭そのものも脂が乗り、ちゃんちゃん焼き・石狩鍋など道産料理の主役を担います。

10月以降は花咲ガニの後半シーズンに加え、毛ガニの秋漁も始まります。さらに、シシャモ(本ししゃも)の漁期も10〜11月に集中。むかわ・鵡川エリアとともに、釧路沖は本ししゃもの数少ない産地として知られています。

冬(12〜3月)の旬:毛ガニ・タラ・タチ

冬の釧路はタラとホッケの脂のりがピークを迎える季節です。マダラは鍋料理や石狩風の汁物に欠かせない食材で、白子(タチ)はポン酢和え・天ぷら・湯引きで楽しまれる冬の珍味。クリーミーで濃厚な味わいは、寒い冬の居酒屋で日本酒と合わせたい一品です。

毛ガニは冬も引き続き美味しい時期で、特に1〜2月の流氷の影響を受けた個体は身入りが良いとされています。釧路港・根室港・厚岸湾で水揚げされた毛ガニは、和商市場や近隣の鮮魚店で活ガニとして購入でき、その場で茹でてもらえる店もあります。

冬のシシャモ(本ししゃも)も外せません。ふっくらと脂の乗った本ししゃもは、市販されているカラフトシシャモとはまったくの別物。一夜干しを炭火で軽く炙り、頭からかじりつくと、卵の食感と身の甘みが口いっぱいに広がります。釧路周辺で漁獲される本ししゃもは漁獲量が年々減少しており、産地で味わえるうちに体験しておきたい貴重な魚です。

ホタテも冬が旬。冷たい海で育ったホタテは身が引き締まり、強い甘みと歯ごたえが楽しめます。生でも焼いても炙りでも美味しい万能食材で、贈答用としても重宝されます。

海鮮を楽しめる主要スポット

釧路で海鮮を楽しむなら、まず訪れたいのが和商市場です。札幌の二条市場・函館の朝市と並ぶ「北海道三大市場」のひとつとされており、観光客に人気の「勝手丼」発祥の地として知られています。各店で好きな刺身を選んで丼に乗せていく仕組みで、その日の旬のネタを自由に組み合わせられるのが魅力。朝8〜9時頃が品揃え最も豊富で、人気のネタは11時頃には売り切れることもあります。

釧路川沿いのウォーターフロント施設「フィッシャーマンズワーフMOO」は、夏季に屋外で炉端焼きを楽しめる「岸壁炉ばた」が開催されることで知られています。その場で買った海産物を七輪で焼きながらビールを片手に楽しむ夜の風景は、釧路の夏の風物詩。すぐ隣の幣舞橋から見る夕景もあわせて楽しめる立地です。

市内中心部の寿司店海鮮居酒屋では、地元漁師から直接仕入れた新鮮なネタを味わえます。回転寿司でも都市部の高級店に匹敵する鮮度を体験でき、カウンター寿司のおまかせコースでは旬のネタを職人の解説とともに楽しむことができます。炉端焼きは釧路発祥といわれる調理スタイルで、目の前で焼き上げる魚介の香ばしさと素材の良さがダイレクトに伝わります。

少し足を伸ばせば、厚岸町の牡蠣、釧路町・昆布森エリアの昆布、白糠町のししゃもなど、釧路を中心とした道東各地の海産物を産地で味わうこともできます。レンタカーがあれば、市内と近隣漁業の町を組み合わせた一日旅行として楽しめます。釧路ドライブガイドで周辺ルートの概要も確認できます。

海鮮を持ち帰る・贈る場合のポイント

旅行のお土産として海鮮を持ち帰る場合、最大の壁は鮮度と荷物の重さです。これを解決してくれるのが、市場・空港・駅の発送カウンターを利用したクール便発送。和商市場の鮮魚店、釧路空港の売店、JR釧路駅周辺の水産店では、購入した海産物を全国へクール便で発送できるため、手荷物を増やさずに帰宅後の食卓で新鮮な海鮮を楽しめます。

加工品なら常温・冷蔵で持ち帰れる選択肢も豊富です。釧路の人気土産としては、サンマの蒲焼缶詰・パウチ、いくらの醤油漬け、鮭とば、ホッキ貝や昆布の佃煮、本ししゃもの一夜干しなど。詳しくは釧路お土産グルメ完全ガイドも参考にしてください。

通販を活用するという手もあります。市内の老舗水産会社や和商市場の店舗の一部は自社通販サイトを運営しており、旬のセットや贈答用詰め合わせを全国へ発送しています。お盆・年末年始といったギフトシーズンは早めの予約が確実です。

釧路の海鮮を楽しむための実践アドバイス

訪問のベストタイミングは、目当てのネタの旬を踏まえて決めるのがおすすめです。サンマとイクラを狙うなら9〜10月、花咲ガニを狙うなら7〜8月、ウニなら6〜8月、毛ガニやタラを狙うなら12〜2月。短期滞在で複数の旬を一度に楽しみたい場合は、季節をまたぐ食材が市場に並ぶ9〜10月か、5〜6月が比較的選択肢が広い時期です。

朝の市場と夜の居酒屋・寿司店をセットで巡るのが、釧路海鮮の王道コースです。朝食に和商市場で勝手丼、昼に釧路ラーメン寿司ランチ、夜は海鮮居酒屋ではしご酒、というスケジュールなら一日で釧路の食文化を一通り体験できます。間に釧路フィッシャーマンズワーフMOOで食後の散策を挟むのも気持ちが良い時間です。

予算の目安は、勝手丼が1,500〜2,500円、海鮮居酒屋が1人3,000〜5,000円、カウンター寿司のおまかせが5,000〜10,000円程度。観光地値段ではなく地元客向けの店も多いため、コスパよく本格的な海鮮を楽しめるのが釧路の強みです。クレジットカード・電子マネー対応店は増えていますが、市場の小規模店や老舗居酒屋では現金のみのこともあるため、ある程度の現金は用意しておくと安心です。

冬季は積雪・路面凍結があるため、市内移動はタクシーや路線バスを活用しましょう。釧路市内のタクシーは比較的つかまりやすく、初乗りも手頃です。観光案内所やホテルのフロントで「今日のおすすめの店」を尋ねるのもひとつの手で、現地スタッフは旬の情報と本当に美味しい店を熟知しています。

釧路の海鮮は、季節と港の表情をそのまま映し出すごちそうです。旬を狙って訪れれば、一年では味わいきれないほどの豊かな選択肢が広がっています。次の旅行や帰省では、ぜひ釧路の海と食卓に出会いに来てください。

知っておきたいポイント

  • 1サンマの刺身は鮮度が命。釧路でしか味わえない贅沢
  • 2花咲ガニは夏〜初秋(7〜9月)が旬。鉄砲汁(味噌汁)も絶品
  • 3和商市場では朝8〜9時頃がもっとも品揃え豊富でおすすめ
  • 4ウニは産地で旬が異なる。根室・厚岸産は6〜8月、釧路町昆布森産は秋〜冬(10〜12月)が漁期
  • 5海鮮を全国へ送るなら市場併設の発送カウンターを活用すると鮮度を保てる
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著者

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最終更新

2026-05-26

本記事は北海道釧路市・釧路町を生活拠点とするくしろポータル編集部が、釧路在住者の視点で執筆。公的機関の一次情報・現地確認・公式サイト・在住者の経験を基にリサーチし、 固有名詞・数値はウェブ検索と公式サイトで二重確認しています。詳しい品質管理プロセスは編集方針をご覧ください。

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